◆サッコリ(裂き織り)

 裂き織りとは、着古した衣服などをといて細かく裂いたものを横糸として織った厚手で丈夫な織物で、佐渡ではサッコリなどと呼ばれています。

 裂き織りは、古くは農民や漁民によって自家用に製作・使用されていましたが、佐渡では鉱山労働者の保護着としても生産されていました。
 現在では、裂き織りはほとんど生産されなくなりましたが、不規則な色の横縞の独特の風合いと、3R(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル))の精神が、多くの愛好者を集めています。

 裂き織りは、佐渡市の相川技能伝承展示館新穂歴史民俗資料館で体験することができます。
 また、これらの施設では、製作した裂き織りを加工して、土産品として販売もしています。

 

 新穂歴史民俗資料館では、新穂さっこりサークルの7人の織姫?が、皆さんのお越しをお待ちしています。

■ 裂き織りの工程
 1 経糸の準備・据え付け
   主に木綿を用います。織機に据え付けるまで、3日程かかります。

 2 緯糸の準備
   着古された綿衣などを裂きます。

3 機織り
  約40センチ幅の布地を、30センチ織るのに1時間程かかります。